【銀河の一票】第7話では、月岡あかり(野呂佳代)の都知事選出馬に向けてイメージカラーを決める場面が描かれました。
候補に挙がったのはピンクと黄色。
しかし茉莉(黒木華)は、「ピンクは女性性を強調していると受け取られる可能性がある」と慎重な姿勢を見せます。
そんな中、雲井蛍(シシド・カフカ)は「ピンクを避けること自体が固定概念に迎合することにならないか」と問いかけました。
そして迎えた出馬会見で、あかりが選んだのはピンクのスーツ。
なぜ彼女はこの色を選んだのでしょうか。
今回は第7話のピンクスーツに込められた意味を、色彩心理や物語の流れから考察していきます。
なぜピンクは避けるべき色だと考えられたのか
茉莉(黒木華)が抱いていた「ピンクへの違和感」
イメージカラーを決める場面で、茉莉はピンクを避けた方がよいのではないかと提案しました。
その理由は、「ピンク=女性らしさ」という固定概念がまだ社会に残っているからです。
政治の世界では、候補者の能力や政策よりも見た目の印象が先行して語られることがあります。
そのため、ピンクを選ぶことで「女性らしさをアピールしている」と受け取られる可能性を心配したのでしょう。
茉莉の言葉には、あかりを守りたいという思いも感じられました。
本当に問題なのはピンクなのか
しかし蛍は違う視点を示します。
「ピンクを避けることが、逆に固定概念に従うことにならないか」
この言葉は、第7話全体を象徴するメッセージにも聞こえました。
色に性別はありません。
それなのに「ピンクだからダメ」と考えてしまうこと自体が、社会の思い込みに縛られている状態とも言えます。
この場面は単なるカラー選びではなく、「既存の価値観を受け入れるのか、それとも乗り越えるのか」というテーマを描いていたように感じました。
あかり(野呂佳代)のピンクが意味していたもの
優しさを隠さないための色
色彩心理においてピンクは、思いやりや愛情、受容を連想させる色とされています。
ただ今回のピンクは、かわいらしさを演出するための色には見えませんでした。
むしろ、自分の弱さや過去を隠さずに人前に立つ覚悟を示していたように感じます。
あかりは会見で、養護教諭時代に出会った生徒との出来事を語りました。
10年間抱え続けた後悔。
そして突然届いた謝罪の手紙。
その過去を隠すのではなく、自分の言葉で伝えた姿は、柔らかなピンクの印象と重なります。
強さを見せるためではなく、弱さも含めて受け入れる。
そんな覚悟が表れていたのではないでしょうか。
「誰もが消えたくならない東京都」を表す色
会見の終盤であかりは、
「誰もが消えたくならない東京都」
という言葉を掲げました。
これは競争に勝つための言葉ではありません。
傷ついた人や苦しんでいる人も含めて、生きていていいと思える社会を目指す言葉です。
そのメッセージを考えると、今回のピンクはとても象徴的でした。
情熱や闘争心を示す赤ではなく、権威や威圧感を与える黒でもない。
誰かを受け止めるための色として、ピンクが選ばれていたように見えます。
第1話のピンクと第7話のピンクは意味が違う
第1話でも、茉莉はピンクのスーツを着用していました。
しかし今回のあかりのピンクとは、同じ色でありながら印象が大きく異なります。
第1話のピンクは、政治の世界で戦うための強さや戦略性を感じさせる色でした。
一方で第7話のピンクは、人を受け止めるための色に見えます。
同じピンクでも、着る人物や置かれた状況によって意味は変わります。
だからこそ今回のピンクは、「女性らしさ」の象徴ではなく、「誰も取り残さない」というあかりの信念を表していたのではないでしょうか。
※第1話で茉莉が着用していたピンクスーツについては、こちらの記事でも詳しく考察しています。
ピンクスーツが示したのは固定概念を超える選択だった
第7話のピンクスーツは、単なる選挙カラーではありませんでした。
また、「女性だからピンク」という単純な意味でもありません。
むしろ第7話は、「ピンクは女性の色」という固定概念そのものを問いかける物語だったように思います。
あかりは過去の傷も失敗も隠さず、自分自身の言葉で前へ進むことを選びました。
そして、その姿を象徴するようにピンクのスーツをまとっていました。
今回のピンクは、かわいらしさや女性らしさではなく、人を受け止める優しさと、それを貫く強さの色だったのかもしれません。
まとめ
【銀河の一票】第7話で野呂佳代さん演じる月岡あかりが着用したピンクスーツは、単なるイメージカラーではありませんでした。
作中では「ピンク=女性の色」という固定概念そのものが議論され、その上であかりはあえてピンクを選びます。
それは女性らしさを強調するためではなく、自分の過去や傷ついた経験を隠さず、人を受け止める政治を目指すという決意を表していたように見えました。
また、第1話で茉莉が着ていたピンクとは異なり、第7話のピンクには「誰も消えたくならない社会をつくりたい」というあかり自身の願いも込められていたのではないでしょうか。
同じピンクでも、その色が持つ意味は人物や状況によって変わります。
第7話のピンクスーツは、固定概念を超えて自分らしく生きることの大切さを象徴する色だったのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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