こんにちは、sukokoです。
第9話は、遺言書をめぐる相続問題が描かれた回でした。
けれど、見終わったあとに強く残ったのは「財産争い」よりも、「人を信じること」と「家族との向き合い方」だったように思います。
富士子さんが最後に信じた人。
そして、父親との関係を長年抱え続けてきたルナ。
一見別々に見える二つの物語は、どこかで静かにつながっていました。
そんな第9話で特に印象的だったのが、ルナの衣装の色の変化です。
前半は黒。
後半はボトムのピンクが印象的でした。
そして、その間には涼子のラベンダー色のやわらかな存在感がありました。
今回は、色彩心理の視点から第9話を考察してみたいと思います。
ルナの黒い衣装が示した「喪失」と「心の防御」
富士子さんの家を訪れた場面で、ルナは黒の上着とブラウス、黒のスカートという全身黒のコーディネートでした。
亡くなった人を悼む場面なので、もちろん弔意もあると思います。
ただ、今回はお通夜やお葬式ではありません。
だからこそ、この黒にはもっと深い意味が込められているように感じました。
色彩心理で黒は、
・悲しみ
・喪失
・孤独
・自己防衛
などを象徴する色です。
今回のルナは、富士子さんの死に触れながらも、自身の父親の問題を抱えたままでした。
父のパソコン。
あと2回しか試せないパスワード。
知りたいのに、知るのが怖い。
会いたくないのに、どこかで気になっている。
そんな複雑な感情を抱えたまま、ルナの時間は止まっているようにも見えました。
だから今回の黒は、富士子さんへの弔意だけではなく、「父との関係を閉ざしているルナ自身」も表していたのではないでしょうか。
富士子さんの相続問題に描かれた「信じること」の難しさ
今回の物語はは、遺言書をめぐる相続問題でした。
最初、啓介は財産を狙う人物のように描かれます。
夏目漱石が好きという話も嘘に見えました。
家族も視聴者も、そしてルナたちも疑います。
けれど真相は違いました。
啓介は、富士子さんが愛した家を守ろうとしていたのです。
さらに印象的だったのは、彼が自分自身の弱さを理解していたことでした。
大金を前にしたら、人は変わってしまうかもしれない。
だからこそ、自分から相続資格を失う行動を取った。
そこには「完璧な善人」ではなく、ごく普通の人間らしい弱さが描かれていました。
だからこそ、富士子さんが最後に啓介を信じたことが、より大きな意味を持って見えます。
今回は、相続の問題から、「最後に誰を信じるのか」という物語でもあったのかもしれません。
ラベンダー色の涼子が投げかけた「ママはどうしたいの?」
今回、重要な役割を担っていたのが涼子でした。
バーでルナの父親の話をしている場面で、涼子はラベンダー色にも見えるやわらかなトップスを着ていました。
ピンクとも紫とも言い切れない、少しくすんだ優しい色合いです。
この色がとても印象的でした。
ラベンダーや藤色は色彩心理では、
・思いやり
・癒やし
・精神的な支え
・優しさ
を象徴すると言われています。
そして、この色の印象は今回の涼子の役割そのものだったように思います。
涼子はルナに、「病院へ行きなよ」とは言いません。
代わりに、
「ママはどうしたいの?」と問いかけます。
答えを押し付けるのではなく、ルナ自身の気持ちと向き合わせる。
その寄り添い方が、とても涼子らしかったです。
ラベンダー色のやわらかさは、ルナの止まっていた感情を少しずつ動かしていく存在そのものだったのかもしれません。
ピンクのパンツが示した父との距離の変化
父の容体急変を聞き、ルナは病院へ向かいます。
その時の衣装で印象的だったのが、ピンクのワイドパンツでした。
ピンクは色彩心理では、
・愛情
・受容
・共感
・人とのつながり
を象徴する色です。
もちろん、この時点でルナが父を許したわけではありません。
長年のわだかまりが消えたわけでもない。
それでも、会いに行こうと決めた。
それは大きな変化だったと思います。
黒が「閉ざす色」だとするなら、ピンクは「つながろうとする色」です。
父との関係を修復できるかはまだ分かりません。
けれど、向き合おうとする気持ちは確かに生まれていました。
その小さな変化が、ピンクに表れていたように感じます。
ルナのピンク衣装は、第7話でも友情や優しさを象徴する色として描かれていました。
白と黒のニットに見えたルナの葛藤
さらに印象的だったのが、ピンクのパンツと合わせていた白と黒のニットです。
白は希望や再出発。
黒は悲しみや防御。
正反対の意味を持つ色です。
それはまるで、父に対するルナの感情そのもののようでした。
許せない。
でも知りたい。
会いたくない。
でも会わずに終わったら後悔するかもしれない。
そんな矛盾した感情が、白と黒の配色に重なって見えます。
だから今回のルナは、完全な黒でも、完全な白でもなかった。
葛藤を抱えたまま、それでも前へ進もうとしていたのではないでしょうか。
今回の衣装情報まとめ
富士子さんの家を訪れた場面で、ルナが着用していた黒のブラウスとスカートは、YOKO CHANのアイテムと思われます。
・YOKO CHAN
ボトルネックボリュームラッフルブラウス
・YOKO CHAN
Aラインスカート
また、涼子はSHIPS for womenのカーディガンとLOWRYS FARMのスカートを着用していました。
・SHIPS for women
綿混 ウェーブ モール リブ 配色 カーディガン
・LOWRYS FARM
ラナテックプリーツロングスカート
バーのシーンでルナが着用していたのは、白と黒のニットにピンクのワイドパンツというコーディネートでした。
・JUSGLITTY
ケープオフショルニット
・ANAYI
リネンライクオックスワイドパンツ
なお、涼子のラベンダー系トップスのブランドは現在のところ不明です。
まとめ|黒からピンクへの変化が描いたルナの一歩
第9話では、富士子さんの相続問題を通して、「人を信じること」が描かれました。
そして同時に、ルナ自身も父との関係に向き合う入り口に立つことになります。
黒は閉ざされた心。
ラベンダーは寄り添う存在。
ピンクは再び人とつながろうとする気持ち。
そう考えると、今回の色の流れは、ルナの心の変化そのものだったように感じます。
父のパソコンの秘密はまだ明かされていません。
けれど、止まっていた時間は少しずつ動き始めています。
黒からピンクへ。
その色の変化こそが、第9話で描かれたルナの小さくても大切な一歩だったのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。





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