こんにちは、sukokoです。
【夫に間違いありません】の終盤、印象に残ったのが松下奈緒さん演じる聖子が最後のシーンで着ていた黒のコートです。
これまでの聖子は、紗春の夫の遺体を別人と誤認してしまったという負い目を抱え、どこか引け目を感じる立場にいました。
どんな場面でも慎重で、相手を刺激しないよう距離を保つ。そんな空気をまとっていた人物です。
しかし、ドラマの終盤、紗春が本当に夫を殺していたと知ったことで、関係性のバランスは揺れ動きます。
聖子は「弱みを持つ側」から「真実を知る側」へ。
大きな逆転ではないものの、確実に立場が変化した瞬間でした。
その変化を視覚的に象徴していたのが、最後のシーンに登場した黒のコートです。
この記事では、
・コートのブランド情報
・黒という色の色彩心理
・衣装が物語に与えた意味
を、整理してまとめます。
human womanのコートが与えるリアルな存在感
今回着用していたコートは、エンドロールのクレジットからhuman womanのアイテムである可能性が高いと考えられます。
human womanは1998年にスタートした日本のレディースブランド。
「等身大の大人の女性のための服」をコンセプトに、日常に寄り添うリアルクローズを提案しています。
特徴は、
・シンプルで上質な素材感
・落ち着いた色使い
・長く着られるベーシックなデザイン
・働く女性の日常に馴染む実用性
トレンドを強く押し出すブランドというより、着る人の内面や生き方を引き立てる服が多い印象です。
派手ではないけれど、確かな存在感がある。
その佇まいは、感情をあまり表に出さず冷静に状況を見つめる聖子の人物像と自然に重なります。
黒という色が示す色彩心理
今回の衣装で特に印象的だったのが、黒という色の選択です。
黒には色彩心理的に次のような意味があります。
・主導権・権威
・自己防衛
・境界線を引く
・感情を抑える
・内面の強さと覚悟
これまでの聖子は、どこか遠慮や負い目を抱えた存在でした。
しかし真実を知ったことで、心の距離が変わります。
黒を身にまとうことで、
「これ以上踏み込ませない」
「私はもう同じ立場ではない」
という静かな意思表示が感じられました。
黒は強さを誇示する色というより、内面の覚悟を外ににじませる色。
今回の聖子にはまさにふさわしい選択だったと思います。
衣装が語る「静かな逆転」
終盤のシーンでは、聖子と紗春の関係性がわずかに変化します。
言葉にすれば小さな変化かもしれませんが、空気は確実に違っていました。
ここで明るい色ではなく黒を選んだこと。
それは、守られる側から、状況を見極める側へ移ったという心の位置を表しているように感じます。
human womanらしい控えめで知的なコートは、威圧的な強さではなく、静かに主導権を握る大人の余裕を表現していました。
human womanと聖子の人物像の共通点
human womanの服には、「強く見せるため」ではなく「自分らしく立つため」という空気があります。
感情を爆発させるのではなく、現実を受け止め、冷静に立つ。
そんな女性像を描くブランドです。
聖子もまた、感情を大きく表に出すタイプではありません。
状況を受け止めながら、自分の立ち位置を見極めていく人物です。
だからこそ終盤、心のバランスが少し変わったタイミングでこのブランドの黒コートが選ばれたのは、とても自然な演出に感じられました。
また、コートの内側に合わせていた黄色のニットも印象的でした。
黒の冷静さの内側に、本音や状況をしっかり理解した聖子の心が表れているようにも感じられます。
まとめ
「黒のコートは聖子の心の変化そのもの」
最後のシーンに登場した黒のコートは、ただの冬のアウターではありませんでした。
負い目を抱えていた女性が真実を知り、立場を見つめ直し、静かに主導権を取り戻す。
その変化を象徴する衣装だったように思います。
human womanの落ち着いた黒は、強さを誇示するためではなく、自分の内側にある覚悟を整える色。聖子の静かな強さと大人の余裕を映し出す、とても印象的な一着でした。
ドラマの衣装は、セリフにならない感情や関係性を映し出す鏡のようなもの。
だからこそ、この黒のコートは物語の余韻とともに、深く心に残るのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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